抱きしめて。

ハジメテ






初仕事の時間になった。




午後19時。




部屋にはIT企業の社長だという男の人。





「君みたいな若い子がいるなんてね…。僕はこういう店がハジメテでね…。君、年はいくつ?」





「…15です。」





「15!?…そうか、名前はなんていうんだい?」






男の人おそいかかってこない。





ハジメテだから?





それとも私が初めてだから?






「名前は…髙宮 心陽です。」






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