抱きしめて。

ダイスキ






朝だからといって部屋に眩しい光が射すわけでも無いし、小鳥の泣き声が聞こえる訳でもない。









アラームがなかったら薄暗い部屋で思った時間に起きるのは至難の技だ。







私にくっついているおっきい子供みたいな人。






その人と私は一緒に寝ている。





恋人になった日から。






恋人になる前も何度か寝たけど、今は寝てる最中もずっと抱き締めいていくれる。







なんだか照れ臭い。





雪の使う香水の香りが鼻を掠める度に幸せを感じる。








思い出したくもない両親よりも大きな愛をくれた人。






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