石田君は2人います。
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◇◆◇◆◇◆◇◆

石田君との…、
ああ、違った。
凌君との仕事がどう終了したかに関係なく、リフレッシュ休暇はとろうと思っていた。


仕事は成功で終わった。


あの時の誤解もとけた。


なんとなく、あのことがあってから避けられるようになった気がしたから。


私の気持ちは?


凌君との久しぶりの仕事は楽しかった。



それだけ?


これ以上は凌君への気持ちは、
心の奥にまだあった、凌君への特別な想いは、探さないようにした。


まだ、そこには特別な思いがあるみたいだったから……。



休みが終わったら
また、いつも通りの仕事だ。
忙しい毎日で、また忘れられる。


もう、会わない。



せっかく沖縄の海にいるのに
暗い顔しない!
今日は浜辺にパラソルでゆっくりすごそうと思ったのに。




ホテルのプライベートビーチはパラソルとビーチチェアが設置してある。
私はビーチチェアに横になった。


季節は3月だから、服を着たままビーチで日向ぼっこはちょうどいい。


読書でもしよう。
気をまぎらわせないと。


海の匂い、潮の音は、いろいろなことを思い出させてしまうのかしら。
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