小学生と隣の狼さん

転校生

教室につくと、さっそく彼女といる優馬が目に入った。
クソぉ!リア充滅びろー!
と、心の中で叫んだ。

「おっ。刹那〜」
チッ。気軽に話しかけんじゃねえ。
彼女だけと喋ってろ。
という気持ちを押し殺して、笑顔をつくった。
「なんだ?優馬。」
うん。我ながら、いい笑顔だ。
俺は、感心する。
「あ。鈴木くん!」
優馬の彼女。浅田 都華咲(あさだ つかさ)が、話しかけてきた。
「ん?なんだい?浅田くん。」
やっべ。緊張して、変な日本語になったーー!!
どうも、女子と喋るときは緊張するんだよな…。
「あの…、優馬と話してたんだけど…
合コンしない⁇」
チッ。優馬って呼び捨てかよ……って、
合コン!?
ずっと……俺の夢だった合コン…?
か、可愛い彼女が手に入る合コン?
楽しい合コン?←合コンって言いすぎだ笑
「いっ、行きますです。浅田師匠!」
うわ。またやっちゃったよ….。変な日本語。
浅田は、明らかに引いてる。
そして、苦笑いをし、
「じゃ、じゃあ…鈴木くん、参加…ね。」
「あっ…ハイっ!」
生まれて初めての合コン。絶対、失敗するわけには、いかない。
俺は、そう言い聞かせた。
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