あなたには聞こえますか…………
楽しい旅行から一転、

絶望の淵に立たされた雪がいたのだ。



一瞬で家族がいなくなり、現実を受け止

めるには時間がかかった。



(まだ生きている。

きっとどこかにいるんだ。

また、何もなかったように俺の前に

現れるんだ。

そしてまた、笑いかけてくれるんだ)



雪はそういつも考えていた。

< 179 / 397 >

この作品をシェア

pagetop