fingertip

変わっていくと

私と太陽くんが教室に帰って来たのは
5時間目の終わり頃。




バンッ!




太陽くんが勢いよく後ろのドアを開けた。


走って帰って来たから、私と太陽くんは息を切らしていた。




「どうしたー。松尾と古谷、授業サボってどこいってたんだ〜⁇」




メガネで数学教師の亀井先生が言う。




「えっと・・・えぇっと」




私が、困ってごまかしていると




「学校の外に重い荷物を持ったお婆さんがいたんです!その人の荷物を家まで運んであげたら、お礼にカステラ頂きまして・・・。
っでも、古谷はサボってたわけじゃないです‼︎俺が、勝手に誘っちゃったんで。
ごめんなさいっ!」




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