ただ、それだけで。
キミも…そしてボクも




……なにこれ?と言い出しそうなのを必死で抑えて前の人に向き直る。



ちなみにだが今までの話はボクが読んだ小説の大まかな内容だ。



真実なんかじゃない。



だって鹿竹良樹という僕はここに生きているんだから。



「そんなに可笑しいかしら?」



目の前にいる少女がボクに問う。答えなんてわかってるはずなのに。



「可笑しいよ?wだってこれは真実じゃないじゃないかーw」



いつしかボクはこうやって笑い飛ばすことが癖になってしまっていた。笑ってさえすればきっと何とかなるんじゃないかって…。






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