好きなんて言わないで…
「でも、ずっと引きずってるわけにもいかないんじゃない?
どっかで終止符を打たなきゃ」






わかってる…





ずっと引きずってるなんてらしくないし






でも本当に好きだったから簡単に忘れられない






「まぁ、言わなくてもわかってるよね
少しずつでいっか!
いつか奈々に似合う素敵な王子様が迎えに来るよ」






そんなロマンチックな事を言う麗奈に私は笑った





「あー!
冗談とか思ってるでしょ!?
女の子はね、みんな王子様が迎えに来るんだからね!」






そんなんでムキになる麗奈はホントに可愛い







麗奈には幸せになって欲しいな





「麗奈、ありがと
大好きだよ」






私は今1番言いたかったことを麗奈に伝えて抱きしめた





「うん!
私も好きよー」





「両思いだ!
付き合うか?!」






冗談で言ったのに麗奈は…




「私には空夜がいるから〜」





と嫌味ったらしく言った





チクショー!




私も素敵な王子様に迎えに来てもらおー!





麗奈とおかげですこし吹っ切れた気がする






このまま前に進めればいい…。





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