4月1日、告白されました。

立花神那という女


「おっはよーっ!神那ちゃん!」

「はよ、美波」

朝からテンションが高い

私の親友の近藤美波―kondou.mimai―

近くの公園で待ち合わせして、いつも一緒に登校してる




「なんだこれ」


学校の靴箱の中に、2㎝くらいの正方形の紙くずが入っていた


「ん?どーしたの美波ちゃん」

「なんかゴミ入ってた。捨ててくる」


そういって、紙くずを見せた


「ちょ、ちょっと待って!それホントにゴミ!?」

「は?だって靴箱のはじっこに入ってたんだぜ?」


「でも、ゴミにしては綺麗すぎるんじゃない?」


確かに、誰かの手で折り畳まれたって感じ


そう思って紙を広げてみると

「なんか書いてある」


“ひるやすみに、たいくかんうらにきてください”

「神那ちゃん!それ、ラブレターじゃないの?ププッ」


ラブレター!?

靴箱の隅っこに入ってた紙くずを広げてみると、全部平仮名で書かれたラブレターでしたって

おかしいだろっ!?


美波も笑ってやがるし……

字もめっちゃ震えててギリギリ読めるって感じだし


「とりあえず昼休み行ってくれば?」

「いやいや、これ嫌がらせだろ!」


第一こんな女子力の欠片もないあたしを好きになるヤツなんていないって


「神那ちゃんは魅力的だよ?美人だし優しいし」

「なっ///あたしは美人でもないし優しくもねぇ!」

「ふふ。無自覚なんだからぁ」

「チッ」

「も~照れ屋さんな所もかーわいー」


そういって抱きついてくる美波


ま、ラブレターかどうかはともかく、これを書いたのがどんなヤツなのか、見て
くるか



< 2 / 14 >

この作品をシェア

pagetop