いつか、また

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『只今より、演劇サークルさんによる発表を始めます。演劇サークルの皆さん、Are you ready?』


「「イェーーーッ!!」」


文化祭当日、放送サークルのそつのない進行によって修弥達は舞台へと上がった。


「希緒、花奈。……目一杯楽しんで」


この舞台のメインキャストであるふたりは、舞台袖に控えるメンバー達から激励を受ける。それは美香が団長を努める前からサークルで続いてきた儀式だった。


「うんっ、当たり前でしょう? 目一杯楽しんで、馬鹿みたいにはしゃいでくるよ!!」


「き、希緒センパイの負担にならないように頑張ります・・・!!」


希緒はフランクに少女を励ますと所定の位置に付く。


「開幕5秒前、4、3・・・」


音響係がハンドサインを送ると同時に、緞帳が開く。途端、割れんばかりの歓声がふたりを包んだ。


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