ときどき
「それにしても渡部さんさ、よく頼み事されてるよね」
「頼み事・・・?」
「ほら宿題写させてとかさ」
「ああ、まあ・・・」
「あれ、嫌じゃないの?渡部さんは」
私は渡部さんに率直な気持ちを伺う事にした。嫌でも言いだせるタイプじゃなさそうなんだけど。もしかしたら私が休み時間ごとに渡部さんを連れ出したりしたら、回避できるかもしれない。
「まあ、私・・・分かってますし、自分ってこういうキャラだって」
「渡部さん・・・」
私は、渡部さんの様子に息を飲んだ。
これって、やっぱり私のせいかも。あの時はよかれと思ってやったことだけど、みんなに渡部さんのキャラを植え付けたことになったのだろうか。
足立くんは、だから私に仕返しなどしてきたのだろうか。
足立くんも渡部さんくらい頭がいいけど、男子にも予習の写しなど頼まれてない。
多分、頼んだら殺されると思っているのだろう。
そして、それはほぼ当たっている。
「キャラっていうか、立ち位置っていうか・・・」
「ああ、だよね・・・」
渡部さんは整理し終わった提出用ノートをぼんやりと見ながら呟く。
申し訳なさが止まらない。
私はせめてノートを全部私が運ぼうとそれに手をかけた。
とたん、当然のように渡部さんが半分・強の量のノートを攫っていく。
私はさりげなさを装いながら渡部さんから三、四冊のノートをかすめ取った。
負けるわけにはいかない。
渡部さんは、今度は取り返さなかった。代わりに、息を吐きながらこういった。
「本当、困りますよね。周りより頭がよくて真面目だっていうの、けっこう不便です」
「ーーーーうん?」
「賢くて真面目だなんて、すぐ頼られちゃうじゃないですか。ほんと、不便です」
「ああ・・・・だよねー」
あれ?渡部さん、そんな露骨に自分のスペック自覚して口に出しちゃう子だっけ?
「頼み事・・・?」
「ほら宿題写させてとかさ」
「ああ、まあ・・・」
「あれ、嫌じゃないの?渡部さんは」
私は渡部さんに率直な気持ちを伺う事にした。嫌でも言いだせるタイプじゃなさそうなんだけど。もしかしたら私が休み時間ごとに渡部さんを連れ出したりしたら、回避できるかもしれない。
「まあ、私・・・分かってますし、自分ってこういうキャラだって」
「渡部さん・・・」
私は、渡部さんの様子に息を飲んだ。
これって、やっぱり私のせいかも。あの時はよかれと思ってやったことだけど、みんなに渡部さんのキャラを植え付けたことになったのだろうか。
足立くんは、だから私に仕返しなどしてきたのだろうか。
足立くんも渡部さんくらい頭がいいけど、男子にも予習の写しなど頼まれてない。
多分、頼んだら殺されると思っているのだろう。
そして、それはほぼ当たっている。
「キャラっていうか、立ち位置っていうか・・・」
「ああ、だよね・・・」
渡部さんは整理し終わった提出用ノートをぼんやりと見ながら呟く。
申し訳なさが止まらない。
私はせめてノートを全部私が運ぼうとそれに手をかけた。
とたん、当然のように渡部さんが半分・強の量のノートを攫っていく。
私はさりげなさを装いながら渡部さんから三、四冊のノートをかすめ取った。
負けるわけにはいかない。
渡部さんは、今度は取り返さなかった。代わりに、息を吐きながらこういった。
「本当、困りますよね。周りより頭がよくて真面目だっていうの、けっこう不便です」
「ーーーーうん?」
「賢くて真面目だなんて、すぐ頼られちゃうじゃないですか。ほんと、不便です」
「ああ・・・・だよねー」
あれ?渡部さん、そんな露骨に自分のスペック自覚して口に出しちゃう子だっけ?