Amarosso~深い愛~の作り方♪
「げ、知らない。
抜き打ち?」
「授業中に言ってたぞ」
「聞いてない。
最悪ー」
がっくりと首をうなだれて、足取りが重くなっている。
「おまえんとこみたいな金持ちで、カテキョついてないの?」
「ついてる。
でも続かないんだ」
「ああ、あまりの理解度の低さに」
麗華が拳をにぎった。
「違うの?」
からかう口調に、そのまま殴るのは断念して、ジト目で見上げた。
「まあ、それもあるけどさ」
なんとなく歯切れが悪くなった。