Amarosso~深い愛~の作り方♪

「とは、ってなに?」


なぜか詰問で返された。


「あ、いや、上手くいってる?」


怜士は椅子の背によりかかり、一拍置いてにやりと笑った。


「元々、体の相性はいいしね。
 それだけの関係だから、面倒なことは起きない」

「ああ、はいはい。
 まったく、相変わらずだね。
 欲求不満っぽいから、何かあったのかと心配したけど、そうですか」


“肉食め。食あたりでも起してしまえ”とぶつぶつ文句言いながら、問題集のページをめくっている。


「欲求不満ね」


思わず自虐的に呟いてしまったが、麗華の耳には届かなかったようだ。
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