あたしに明日は来るのでしょうか。
●°突然



「何? 見惚れたの?」


そう言って、あたしの顔を覗く陽架里に我に返る。


「なっ‼︎ そんなわけないでしょ‼︎」


あんなヤツ...‼︎


首を振って、思いっきり否定する。



「何もそんなムキにならなくてもいいのに」


クスクス笑いながら、あたしの頬を突つく陽架里。



「む、ムキになってなんかないから...‼︎」


陽架里の手を掴んで頬から離すと、プイッとソッポを向く。



「いや、それがムキになってるんだって」


呆れたような声が耳に入った気がした。



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