あいつと最後の恋愛・・・できますか
駅前で健二たちと別れ、聡のマンションへ向かった。

加奈と聡・・・短期間とはいえ付き合っていた。

やっぱり気になるのが本音。

加奈は聡と寝たと言ってたし・・・

あんなことやこんなこと・・あ~加奈にもと思うと・・・心の整理がつかない・・・

私にだってあったから人のこと言える立場じゃないし・・・はぁ~とため息をついた。

「玲・・おい・・玲!」

「・・・何?」

「何考えてる?」

「何も・・・」

「加奈のことか?」

「何で加奈なの?」

「あいつに会ってからおかしいから・・・」

見せないようにしたはずなのに・・・聡にはバレていた・・

「そんなことないから・・・たとえ加奈が元カノでも・・私には気にならない・・」

「嘘つき・・」

「はぁ!何でよ」

「じゃ何で今そんな顔している?」

「だから・・・何でそんなこと言うの?」

「健二や沙織に知られたらどうしようって・・・悩んでるだろ」

見透かされている・・・・・その後何も言い返せなかった・・・。

「玲・・・心配するな。加奈とは何もなかったから・・・」

「え?どういうこと?」

「・・・だから・・・抱いてない・・」

「は?・・・」

「加奈に迫られてもお前の顔が浮かんで・・・出来なかった」

罰が悪そうな顔をして言った。

「あの・・ここで話すことでもないんで・・・続きは家で・・・」

歩きながらこんな話はできない・・・急いで家に帰った。
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