JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

「あ、会議終わったみたいですね。ほら!出てきましたよ」

二の腕をツンと突付かれて、私はハッと顔を上げた。

会議室から出てくるイケメンふたり。

身長はどちらも高く、いい体。
スーツが似合う大人の男。
見とれちゃうくらい素敵なふたりに、周りの女性社員は目を奪われていた。

目が合うか合わないか微妙な感じで、壮志さんが微笑んだ気がした。

ジョーさんが裕美子の方を見て、笑ったように見えた。

「今、裕美子のこと見たよね」

「はい!ジョーさん、私に気付いてくれたんですかね」

さっきの、涙の電話のことを一瞬忘れてしまいそうになる。

裕美子はジョーさんを好きなはずなんだ。

そうあって欲しい。
聞き間違いであって欲しい。



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