JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

1年後

~1年後~


白い花びらが舞う中、鐘が鳴る。

太陽がまぶしい。

海辺のチャペルで、ド定番な結婚式を挙げた私達は、みんなから投げられる花びらをよけるように寄り添う。

「おい、倉坂~!お姫様抱っこしろ~!」

「相沢先輩、綺麗ですぅ~」

私達の目に映るカップルは、意外なふたり。

ジョーさんと裕美子だった。


1年前のあの事件から、ふたりは大変反省し、何度も私達に詫びの飲み会を申し出た。

何度か飲みに行って、いつの間にか私は裕美子を許していた。

裕美子が会社を辞めなかったことが大きいと思う。
あのまま、逃げるように退社していたら、私達に未来はなかっただろう。

ふたりは、お互いの間違いを見つめ直し、お互いにとって自分が必要だと気付いた。

ジョーさんの真佐への想いを知っていただけに最初は驚いたけど、真佐は真佐でジョーさんから裕美子とのセフレ関係を聞かされて、すっかり冷めてしまった。



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