JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】



ライバルがいるのは当たり前だ。


普通にパッと見ただけで、彼は好感を持たれる人なんだもの。

話してみると、もっと彼の良さを知ることになる。

一緒に仕事なんてしちゃったら・・・・・・きっと、魅力に吸い込まれちゃう。


その上、キスなんてされちゃったら、もう終わり。


倉坂さんの虜になってしまう。



この恋の行方は誰にもわからない。

撃沈するかもしれない。

奇跡が起こるかもしれない。



それなら、奇跡が起こると信じて頑張るしかない。





私は目を閉じて、倉坂さんのささやき声を思い出した。



お願い。

神様。



彼の心の中に入りたい。

キス魔でもいい。


彼のたくさんいる女性の中のひとりとしてでもいいから、彼の心の中にちゃんと存在していたい。




< 36 / 331 >

この作品をシェア

pagetop