芸能&恋活動

はじめての事務所

ー日曜日ー


私は、一人で事務所に来た。


事務所は、意外と小さくてボロい3階建ての建物だった。





「あの…山本 ももです……」




「よく来てくれたね~ももちゃん。」

と社長さんが迎えてくれた。


「はい。よろしくお願いします。」



「よろしく~。

まずはじめだけど、親の人はこのこと知って
るかなぁ?」


「いぇ……」



「そっか…来週の土日のどちらかでも、
家に伺おうと思っているから、
それまでに話してくれるかなぁ。」


「わかりました。」





「あと、聞きたいんだけどうちの事務所の芸能人は、知ってくれてるかなぁ。」



「あ、いえ……知りません。」



「そっか…あの、HKとか、mikuとかいるんだけど…」


「あのHKのひろと と かいと mikuですか!」


HKとは、中高生に爆発的に人気の二人組の男性

ユニットでひろとは、クールなキャラで

かいとはホンワカなキャラ。


mikuは、私よりひとつ年上の女の子。

歌声がきれいで、女優としても活躍してる。


謎の美少女って言われている。



「知っていますよ!!この事務所だったんですか!!」


「そうだよ。そういえば、芸名も考えないとね♪」


「…はい……」

「なんかこんなのがいいなとかある?」


「う~んと…やっぱり本名でやりたいです!!」


「本名でいいの?」



「はい。やらせてください。」







すると、

「こんにちは~」


と声が聞こえた。そこには、あの

HKがいた!


「わぁーHKだ!!」


「うるせぇーなぁ」


「ひろとが喋った!!」


「そりゃしゃべるっつーの」



「すみません…あの私、山本ももっていいす。よろしくお願いします♪」


「よろしく…」



「よろしくね~ももちゃん」


「わぁーかいとさんだイメージ通り♪」


「イメージ通りじゃなくて悪かったな!!」


「あっ…すみません。」


「まぁまぁその辺にして。」



「とりあえず、家にいくの土曜日でいい?」



「はい。両親どちらもいると思います。」


「4時くらいに行くね~」


「わかりました。」

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