先生、甘い診察してください
「あのさ、あやちゃんは本当に僕でよかった?」
え、と思ってふと視線を智也さんに移すと、少し切なげな表情をしてた。
「僕を選んだ事、後悔はしてない?」
「何言ってるんですか…?後悔なんて、するわけないです」
むしろ、こうやって付き合えた事が夢みたい。
~♪
聞こえてきた携帯メロディ
私の携帯じゃない。って事は……。
「あ、僕の携帯だ。ちょっとごめんね」
と言って、智也さんは携帯を耳に当てた。
電話の相手、誰だろう…?
「うん…うん。えっ!マジかぁ…。わかった、すぐ戻るね」
電話を終えた智也さんは、パンッと両手を顔の前で合わせた。
「ごめん!!もう医院に戻らなきゃいけなくなった。本当にごめん」
「い、いえ…。大丈夫です」
短い時間だけど、こうしてお茶ができただけでも幸せ。
「あ、お金…」
「いいから。僕が払うよ」
自分の分は自分で払おうと思ったけど、結局智也さんに払ってもらった。