先生、甘い診察してください




1時間目の授業が終わって、休憩時間の事だった。




「あや、ちょっといい」



日向くんに呼び出された。




「山中さん、こいつ借りるね」

「乱暴しないでね~」



私の手を掴んで教室から連れ出した日向くんは、そのまま空き教室へ。





―ドンッ




「え……」

「どういう事か、じっくり説明してもらおうか?」



空き教室に入るなり、いきなり壁ドン攻撃。




壁と日向くんに挟まれた体。


近すぎる…距離。





「お前、あのおっさんと付き合ってるって…マジなの?」

「…おっさんじゃないもん」



日向くんの気迫が怖くて、これしか反論できなかった。





「何で…どうして、あいつなんだよ…。俺の方が、昔から、あやを知ってるのに」



日向くんの表情は怒りと切なさが入り混じってるみたいだった。





「日向くん、私…確かに智也さんと付き合ってる。黙ってて、ごめん」



幼馴染だもん。すぐ報告するべきだったよね…?


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