先生、甘い診察してください
日向くんの吐息が、私の顔にぶつかった。
このままじゃ唇、くっついちゃう……。
だけど彼の唇が触れたのは、私の頬だった。
日向くんは私の頬にそっとキスをした。
「っ……」
「キス、されると思った?」
目を開くと、目の前には意地悪そうな表情をした顔が。
「馬鹿だな。無理矢理キスする程、俺は悪魔じゃないよ」
力が抜けて、ヘナヘナとその場に座り込んだ。
ビックリした~。
日向くん相手に、ドキッとしちゃった…。
「あや」
しゃがみ込んだ日向くんは、私と目線を合わせた。
「…好き、なんだよ」
「…え?」
「俺っ…昔からずっと、あやが好きなんだよっ!!」
……え?
好き?
「私も…好きだよ?幼馴染だもん…」
「違うっ!!友達としてじゃない…。あやの事、1人の女の子として…大好きなんだよ」
それって……。
私が、智也さんに抱いてる“好き”と同じ種類って事?