先生、甘い診察してください




「何言ってんの~。まだに決まってるよ!」



照れながら、バシっと背中を叩いてきた。


……痛い。






「大事な女の子だから……大事に、したいの……」



……なるほどね。


あんたらしい意見じゃん。






「そんじゃ、俺が智也にいいもんあげる。手、出して」



素直に出してきた智也の手に、忍ばせていたある物を置いた。





「何?これ……」

「避妊具だよ。一応、常備しときな」

「ひっ、避妊具……!!」



今はまだ、必要ないかもだけど。





きっとそのうち、それが必要になるはず。



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