ふくれっつらな俺のプリンセス

舞衣を下僕にした理由


食事を終えて食器を下げにキッチンに向った舞衣を見届けてから

この家の長男

蓮兄がニヤリと嫌な笑顔で近付いてくる。

「学…今年中に年貢を納められそうか?」

「どうかな…俺は今日でもいいんだけど…」

これ以上蓮兄に弄ばれてはたまらないと舞衣に向って叫ぶ

「急げブス!置いてくぞー」

そんな俺の言葉に蓮兄のニヤニヤも止まらない。

(…ホント勘弁して)

舞衣からの返事も素っ気なく

「どうぞ置いて行ってください」

そう言いながらも慌てて玄関に向かう舞衣と一緒に出勤する。

舞衣と俺は幼稚園から大学まで同じ学校で学び

そして就職先まで一緒という最強の赤い糸で繋がった者同士だったりする。


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