カットハウスやわた
「ありがとうございます。今日は、定休日なので……」


「あ、私も、思い立ってきたものですから、ハンコもなにもなくて…。また、明日にでも正式に契約をしに来ます」


「わかりました。あの……お名前だけ、お伺いしておいても、よろしいでしょうか?」


「綴喜真矢です……」


「ツヅキさま、ですね?」


「はい」


「綴喜さん……か」


八幡さんが、呟くように言った。
この時、八幡さんは、初めて私の名前を知った。







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