カットハウスやわた
八幡さんの言う通り、話はすぐに終わった。


「では、明日からよろしくお願いします。休みたい時は、遠慮なく言ってくださいね。くれぐれも無理しないように」


「はい!こちらこそ、よろしくお願いします!」


私は、勢いよく立ちあがり、深々と頭を下げた。


「コーヒー、冷めてしまっていますが、よかったら……」


「あ、はい……」


八幡さんに促されもう一度座ると、冷めてしまったコーヒーを口にした。冷めていてもふんわりと甘い香りがして、とてもおいしい。


「あ、綴喜さん。お腹、空いてませんか?これから、食事に行こうと思っているのですが……」


嫌な予感がした。もしかしたら、飲み友達であるアノ人が、来るんじゃないか……って……。


「…ふたりで……ですか?」


「あ、ふたりだとマズイですか?」


「いえ、大丈夫です」


「では、星降銀座のおいしいお店に行きましょうか?」


「よろしくお願いします!」


ホッとひと安心した私は、八幡さんの誘いに笑顔で応えた。



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