HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
私はソファーに腰を下ろす。


佐野部長はドアの前にジッと立って、謙虚に控えていた。


彼は人によって態度を変える役者のような人。



「佐野部長君も…座りたまえ」



「社長がいいとおしゃるなら、座らせて頂きます…」



佐野部長はいそいそと私の隣に腰を下ろした。




お爺様は、私達の前にドカッと座り込んだ。




「優奈、お前の希望した部署に配属してやったが、やっていけそうか?」



「はい、お爺様」




「そうか、それはよかったよかった」


お爺様はうんうんと頷きながら、満面の笑みを湛えた。


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