HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
浅見さんの料理はプロのシェフ並みの腕らしい。


浅見さんは黒のエプロン姿でキッチンに立ち、次の料理を作っていた。浅見さんのエプロン姿が柾史のエプロン姿と重なる。



ローテーブルに並ぶ料理は全て、浅見さんが作った。



「ほら、食べて食べて優奈さん」



来桃さんはキッチンに立つ浅見さんをボーッと見つめていた私に取り皿を渡した。




「ありがとう、来桃さん」




来桃さんは華道の家元を父親に持つ女性。元は薬品会社『ソーマ』の受付嬢として勤務していた。

彼女の笑顔は可愛く、同性でも思わず抱き締めたくなるような愛くるしさがあった。


大きなクリクリとした瞳に卵型の顔、白い柔らかそうなほっぺに形のいい唇。


背丈も小柄で、長身の浅見さんと並ぶと30センチほどの身長差があった。二人は身長差のあるカップルだった。


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