HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「俺に優奈の出産を知らせてくれるなんて…どう言うつもりだ?」




「別に、近江部長も気に掛けていると思って…知らせたまでです」



俺達は待ち合いロビーのそばにあるカフェでコーヒーを飲みながら、話をした。




「赤ん坊のコトで何か問題があったのかと思った…」




「やはり、あなたも自分の子供だと言う疑いは拭えていないんですね」



「そうだな…」




亜矢子とは仮面夫婦を続け、生崎課長との仲を黙認する日々。



俺の選んだ道。




俺自身、亜矢子が別れたいと言うまで離婚するつもりはない。



俺はこのまま、この道を突き進もう考えていた。



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