HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
中に入ると店主らしく若い男性が出て来た。



「佐野部長、お久しぶりです」



内装の床は無垢パイン材で壁は白の漆喰。


北欧風の家をイメージしたナチュラルテイストな雰囲気。


雰囲気に合わせてパイン材のテーブルと椅子が並んでいた。



「来週、開店だったな…」



「はい、コーヒー、用意しますから…佐野部長、椅子に座って下さい」



「遠慮なく座るよ…藤野オーナー」



私達は藤野オーナーに促され、カウンターの椅子に腰を下ろした。



厨房はオープンキッチン。コーヒーは昔ながらの喫茶店で見かけるサイフォン式だった。




コーヒーの芳醇で味わい深い香りが店内に漂う。




「ここはコーヒー専門カフェですか?」




「今、流行のパンケーキとパスタの店だ…」


「へぇー女の子が好みそうな店ですか…」


「彼女が居るならこの店に連れて来てやれよ。長尾」




「今は彼女いません。俺、いつも振られるんですけど…どうしてだと思いますか?佐野部長」



長尾君は佐野部長に人生相談を始めた。






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