HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
私はドキドキする鼓動を抑えて、上目遣いで部長を見つめる。彼の口許にはセレブな煙草が挟まっていた。
「自分だけズルい…煙草吸って」
「これがいつもの俺の朝のセレモニーだ」
部長は上機嫌に煙草を口許から離して、ゆっくりと煙を吐く。
バニラの香りが玄関に漂う。
「セレモニーね…」
そう言えば、部長は社内では全く煙草を吸わない。
「部長は1日何本、煙草を吸いますか?」
「これ1本だ」
「それは『ザ・ピース』が高いから?部長は貧乏性ですか?」
「自分だけズルい…煙草吸って」
「これがいつもの俺の朝のセレモニーだ」
部長は上機嫌に煙草を口許から離して、ゆっくりと煙を吐く。
バニラの香りが玄関に漂う。
「セレモニーね…」
そう言えば、部長は社内では全く煙草を吸わない。
「部長は1日何本、煙草を吸いますか?」
「これ1本だ」
「それは『ザ・ピース』が高いから?部長は貧乏性ですか?」