もう弟なんてやめてやる。
陸が行っちゃう…

“あたしも好き”って
言わないと………!


なのにどうして、
声が出ないの───…


やだよ…

行かないで…


そして、


「じゃぁ、俺行くね。いつか雫の言う“姉弟”に戻れると…いいね」



そう言って、
陸は家を出て行った。

ズキッと胸が痛む。


あたしはただ陸のベッドの上に
居ることしか出来なくて。

涙が止まらない。



「…っ」


あたしに少しでも勇気があれば
陸を守れる力があれば


“好き”


って言えたのかな…


陸、ごめんね…


あたしも、



“姉弟”には戻れなくなっちゃったの…

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