もう弟なんてやめてやる。

そして弟くんも
こっちに気づいた。



「……雫、次移動?」

「…うん」

「そっか。寝るなよー」

「ね、寝ないもんっ」

「はは、じゃぁね」



陸が雫の頭をポンポン。

そのまま飯田と去って行った。



「…………雫」


2人が去って行った後、
あたしが雫を見ると

今にも泣きそうな雫が居て。



「へへ、本当………陸ってずるいよね」

「………」

「…っ」

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