もう弟なんてやめてやる。
「じゃぁ、今から本題」


そう言って、

急に飯田の表情が
真剣なものになった。


ドクン、と脈打って
陸の表情も堅くなる。



「お前も、芹沢と付き合え」

「………は?」



何を言われるのかと思えば、

まさかの言葉に
俺の眉間にしわが寄る。



「バーカ。表向きだよ、表向き。本当に付き合う訳ないだろ。そんなの俺が許すか」

「…表向き?」

「お前らさ、明石と町田にバレてんじゃん。明石はお前と、町田は雫とまだ関わりがあったから早く解決出来た部分もあると思う」

「………」

「だからこそ、あの2人は多分周囲には漏らさないだろうけど…もし、全く関わりなくて親しくない奴にバレたら、どうする気だ?」



確かに俺らのことは
飯田たちを含めて、

すでに4人にもバレてる…

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