もう弟なんてやめてやる。
あたし達が、

姉弟じゃなかったら…って
今まで何度も思った。


思ったけど…、

いざこうなると
凄く複雑な気分になる。



あたし達が

“姉弟”じゃない…?


そんなこと、

あるんだろうか…


雫が震える手を押さえて、
口を開いた。



「…お母さん、聞きたいことがあるの」


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