もう弟なんてやめてやる。
すると、

陸の目から
ツー…と涙が一筋流れて。

飯田の目が見開く。



「陸……?」

「………」

「…雫は、どうしたんだよ」

「………」



何も言わない。
何も反応しない。


陸の瞳に光が感じられなくて
暗く曇ったままで。

飯田がギリッと奥噛み、
陸の両肩を掴んで身体を揺すった。



「おい…しっかり、しろ!」

「………」

「お前、もしかして雫に言ったのか!?好きって言ったのか!?」



飯田の言葉に陸がピクリと反応。

両手を震わせた。



「俺、は…………」

「!?」

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