図書館のカガミ
そんな照屋さんはペコペコと数回会釈して慌ただしくその場から再び去ってゆく…。
それと同時期に行き違いとなって様子を見にきた怒賀さんが横目で照屋さんの行動を見送りながらまた眉間に皺をよせた。
「なんかあったの?」
「えっ………。
はあ…。
まあ…。
アクシデントというか…………。」
なんて説明していいのかもわからないまま私は作り笑いでごまかしたけれど怒賀さんはしかめ顔を渋めただけだった。
「あっ………。
いたいた………。」