図書館のカガミ
「だ…誰と話してるんですか?」
完全挙動不審になりながら思いっきりビビる。
「その絵本の持ち主――――。」
「「ギャッ―――――――――――!!!」」
私の右隣にむかって手をあわせてみたり…アーメンととなえてみたりした。
「―――さっきのくしゃみのせいだよー…社さん!!
霊媒体質でくしゃみすると見えちゃうアレルギーらしい…!!」
呑気な声で説明するイケメン男性。
「そ…そーだったんですね――――(泣)」
私は恐怖で涙声で右隣りに手を合わせる。