図書館のカガミ


「もっと豪快にくしゃみさせればいい俺らにも見えたりして~!!」


まだ眠そうな重たい瞼で恐ろしい冗談をいうイケメン男性に「これ以上いいです!!」と首を横に降り涙をうかべながら訴える最中――私の胸の中に後生大事に抱えられた絵本をみつめた。



「その絵本―――。

おはなし会で読み聞かせするんだって?」


「へっ………。

は…はいっ!!!

そうですけど………。」



社さんに言われて震えながら深く頷いた。



「―――この女性からの伝言で君には香神さんの力になってあげてほしいよ…!!!」




「えっ…………。


どーして私に……?
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