図書館のカガミ
「まあ慣れたら手際良くできるから…頑張れ!!!」
不器用な仕草をみて本を片付け終わったのかまた別の青年が選別された新聞をホッチキスでカチャリととめてウィンクされたのに顔を赤らめて俯いた。
しかしあちらをみてもこちらをみても‥イケメン揃いばかりだけどそんな事など鼻にもかけない‥。
むしろ図書館の静寂と空気を崩さないまま作業をこなしていく連帯感に私は戸惑ってばかり‥。
「――すう~。
はあ…………。」
募る不安を追い払い深い深呼吸をして気を入れ直し作業に専念する。