図書館のカガミ


「はい……。」


香神主任にしては手短で簡易的な指示に正直意味不明なままで入り口に向かうと先程開き放たれた入り口に真紅の美しいカーテンが入り口を閉ざしていた。


そんな不可解な真紅のカーテンを超えて外を覗くと―――。

『入場制限中によりご案内があるまでお待ちください。』



美術館などにある銀色のポートに真紅のしめ縄みたいな太いロープがもう一つの銀色のポートにつながって入り口をふさいでいる先に続々と列が連なり始めていた。
< 38 / 201 >

この作品をシェア

pagetop