大好きな君に

『え、この人だぁれ?』


……?


夏樹の隣を見ると、ふわふわした感じの女の子が居た。


『あぁ、幼なじみだよ。』


『どーも、彼女の花音(カノン)です。』


ペコリと悪びれもない感じで挨拶をした。


一気に心がモヤモヤし始めた。


ちゃんと笑えてるかな?


涙、出てないかな?


…頑張れ、私。


『どうも、幼なじみの優亜です。』


こんなにも惨めな気持ちになったのは初めてだった。


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