Dear・・・
少し遅れて治が入ると、香子は何もなかったかのように楽しそうに兄夫婦たちと話していた。


香子に言われたとおり、バイトでも探さなければ、と思いつつ、治はジョッキのビールを一気に飲み干した。


無理矢理に酒を飲み忘れようとするいたいけな香子の姿を目にするが、治の心はやはりまだ慶介にあった。


慶介の側では何があったのだろう。


だが、携帯だけの薄い絆ではそれを確かめられは出来なかった。
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