君のことが好きだから
遠い存在


「おはよ。篠崎。」



爽やかな笑顔。


「…おっ、おはよう!…坂本くん。」




だめだなぁ。私。


おはよう。の一言だけで緊張しちゃってる。



やっとこっち向いて笑ってくれたのにな。





私、篠崎明日香には好きな人がいる。


サッカー部のキャプテン、坂本圭一くん。


                    


彼のことを好きになったのは高校一年の時の体育祭のときだった。



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