う わ さ

"鍵"


俺はまず、自分の教室へと向かった。

教室に行くと
ガヤガヤと騒がしい。


死ぬかもしれないのに…

なんて思いながら
自分の机の中を見る。


「………ない。」


机の中は空っぽ。
俺は鞄の中に教科書とか入れる派だからさ。


「広斗ー!!なに探してんだ?」


俺の親友、智樹がきた。
一応…聞いてみるかー…


「お前、鍵しらね?
何処かに隠してあるんだけど」


智樹は「んーっ」っと悩んでいる。


「あっ!!鍵ならあるよ!」


「まじかよ!?」


智樹はポケットに手を
つっこむ。


「あったあった」

「見せ………て」


こいつが取り出した"鍵"はラブホの部屋の鍵。


鍵は鍵だけどさ…


「もう…いいわ」


ひらひら~と手を振って教室を出た。


あいつに期待した俺が
馬鹿だった。


 
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