姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
……姉さんもエリアルを見た時、
こんな気分だったんだろうか。
外国人の青い目って、反則だ。
「こちらへどうぞ」
通されたのは、談話室のような部屋だった。
品の良いソファーが合い向いに並び、
間にガラス張りの机が置かれている。
更に、そこにクロス代わりにレース編みがかけられていた。
ありふれているようだったが、
どこか違う格調の高さが感じられた。
「どうぞ、おかけ下さい」