姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①

それでも何とか受け取ってポケットに収めると、
セレナさんはにっこり笑って頷いた。

その時、ちょうどドアにノックがあった。

セレナさんがふいっと俺から離れて、


「はい、どうぞ」

「失礼します」

入ってきたのは、さっきの日本人シスターだった。

二人は小声で手短に何かを話すと、
さっさと部屋から出て行ってしまった。


「……えーと」

ぽつんと部屋に残されて、
俺は一体どうしたらいいんだ?


俺はとりあえず、すっかりぬるくなった紅茶に、やっと口を付けた。
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