ヤクザに愛された孤独な姫


「いい加減、消えればいいのに」

菜子から言われた言葉が耳から離れない

-あんたなんか、産まなきゃよかったっ!!!!

-我が家の恥さらしめ!!!役立たずが!!!

-てめぇなんか消えちまえよ。




あの人たちから言われた言葉と重なるの

忘れたい

けど忘れられない過去

私、消えた方がいい?

そっちの方が楽になれる?

でも、それでもいっか...

そう思い、私は道路に飛び出していた


キキ-ッ!!!!
ドンッ!!!

痛い...
でも、これで....


楽になれるのね....


私は、痛みを感じながら
そして
この世から消える開放感を感じながら
目を閉じた
< 13 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop