告白 1&2‐synchronize love‐

救命救急センターは、その名前から想像するよりもずっと静かな場所だった。

もっとバタバタしているかと思っていたけど、医療機器の音しか聴こえないくらいしんとしている。

でも、並んでいるベッドはすべて埋まっていた。


「あの、すみません」


ナースステーションから出てきた看護士をつかまえて、三上健はどこか尋ねたら、


「三上健さんは先ほどSCUに移られましたよ」

「SCU…?」

「ああ、すみません。外科の集中治療室です」


あたしは全身の血が一気に引いていくのを感じた。

集中治療室って…そんなに状態が悪いの?

すぐにまた場所を訊いて、来たばかりの道を戻った。

集中治療室は外科病棟でも一般病棟とは隔離されたような場所にあって。

雰囲気の違いだけで不安があおられる。

また看護士をつかまえようとしたところで、ベンチに座る三上くんを見つけた。

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