サイコーに愛しいお姫様。
第6話:姫☆ピンチ(前編)



仕事から帰ってくると食卓の上には一輪挿しに入った薔薇。真っ赤な薔薇。



「なお、何これ?」


「薔薇だよ。知らないの?バカだねー」



キッチンで夕食の準備をしている姫にいつものごとく毒をはかれる俺。



「俺だって薔薇くらい分かるよっ!この薔薇どうしたのかって聞いてるの!」


「言ったらツッチーやきもち妬くからなー」



ななな何だよ?!
その意味深な言葉っ!!



「余計に気になるだろっ?!男にもらったとか?」


「お客さんにね。本当は花束だったんだけどさすがに持って帰るの恥ずかしいから業務終了後にみんなで分けて一本だけ持って帰ってきたの」



いやいやいや……そんなことはどうでもよくて



「なんでなおに薔薇の花束を贈るんだよ?」


「店に来る途中に花屋さんの前を通りかかってあまりに綺麗だから買ったんだって」


「はあ?ますます訳分かんねーよ!!」


「ね?よく分からないお客さんなんだよ!着替えなよ。もうご飯できるよ」



こっ……こんな会話で終わっていいのか?俺でさえなおにまだ薔薇の花束渡したことないのにっ!!





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